2013年8月7日水曜日

「フィリピン包囲網」を作らねばならない:大国中国の零落



●5日、香港英字紙サウスチャイナ・モーニング・ポストは、「南シナ海問題で中国と対立するフィリピンが、関係改善に向け模索を始めた」と伝えた。写真は中国の王毅外相。


レコードチャイナ 配信日時:2013年8月6日 18時10分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=75218&type=0

<南シナ海問題>中国と関係悪化のフィリピン、ベトナムに仲介打診か―香港紙

 2013年8月5日、香港英字紙サウスチャイナ・モーニング・ポストは、
 「南シナ海問題で中国と対立するフィリピンが、関係改善に向け模索を始めた」
と伝えた。
 今月初めに中国の王毅(ワン・イー)外相がタイなど東南アジアを歴訪。
 周辺諸国との関係強化を打ち出し、“フィリピン包囲網”形勢を狙ったことが背景にあるとみられる。

  王外相はタイで1日開かれた外交フォーラムに出席。
  マレーシア、ラオスなどを正式訪問すると表明。
 4日から2日間の日程でベトナムを訪問した。同紙はこれを
 「フィリピン包囲網を作る狙いがある
と指摘した。

 一方、フィリピンのデルロサリオ外相は1日、マニラでベトナムのミン外相と会談。
 ミン外相が
 「王外相が近くベトナムに来るが伝言はあるか」
と尋ねたところ、デルロサリオ外相は
 「中国からの招待があれば受けたい」
と答えたという。

 王外相は3月の就任後、東南アジア諸国連合(ASEAN)10カ国のうちフィリピン、カンボジア、ミャンマーを除く7カ国をすでに訪問している。
 一部の専門家は
 「中国に冷たくされ、南シナ海問題打開の糸口を見出せないのではないか」
と予測してる。


 一年前までは中国は輝いていた。
 誰もが中国の明るい未来を羨望していた。
 そしてそのおこぼれを頂きたいと願望していた。
 しかし、歴史は非情だ。
 たった一年で状況はガラリと変わってしまった。
 あの輝きはいまや中国のどこにも見られない。
 中国への憧れては、露に消えようとしている。
 いまや逆に、メデイアをにぎわすのは
 大気から地下水まで汚染された自然状況
 明らかに下降気流に乗ってしまったとおもわれる経済状況、
 そして拝金主義にどっぷり浸って常識マナーを知らない民族をして蔑まれる社会状況
である。
 中国の経済低下の影響を少しでも回避しようと周辺国は中国との距離をひらき始めている。
 中国マイナスの影響はすでにBRICsにあらわれてきている。
 そして韓国、オーストラリアにも。
 さらにはインドネシアにも。
 世界は中国に引きづられる形で不況の波に飲み込まれる
のではないかとピリピリしている
 優等生だった中国はいまや「アジアのトラブルメーカー」となっている。
 それにつれて、中国の暴慢な外交もいまや影が薄くなってきている。
 前回、フィリピンが中国に抗議したとき、
 「なにが!、うるさい」
と、言わんばかりに、まるでハエを叩き潰すがごとくの対応に出てきた。
 「バナナ禁輸」と「中国観光客のフィリピン渡航制限」
をいともあっさり実行した。

 しかし、あれから僅かな月日に中国の勢いは目に見えてガックリと落ちた。
 誰もが中国離れを鮮明にしてきたために、あれよあれよと
 中国マジックパワーは力を失った。
 弱小国家フィリピンにさらなる強固な反抗を受けるまでになり、
 そしてその弱小国に対して
 大国中国は周辺諸国をコツコツ行脚して「フィリピン包囲網」なるものを作らねばならなくなってしまっている。
 もはや中国の暴慢な外交は通じなくなっている。
 韓国を除けば、誰も中国への明るい期待は持たなくなってしまっている。
 ために脅せば屈する周辺国は5本の指にも満たなくなってきている。
 これが落ち目の潮流というものだ、
 そんな気分にさせられる今のアジア情勢である。
 ちなみに中国とフィリピンを人口で比較するとフィッリピンは中国の「1/15」しかない。
 そんな大国が「包囲網」を作らねば外交をやっていけないという状況になってしまっているということである。

 しかしもその「フィリピン包囲網」も穴だらけのようである。


レコードチャイナ 配信日時:2013年8月7日 13時46分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=75253&type=0


中国人観光客の地図やガイドブックを没収、領有権問題で中国をけん制か―ベトナム


●7日、ベトナム・ダナン国際空港の税関分局は先頃、中国人観光客2人の手荷物から発見した地図2枚とガイドブック数十冊を没収した。税関側は、これらの印刷物にはベトナムの領海主権を歪曲する内容が含まれていたためと説明した。資料写真。

 2013年8月7日、ベトナム・ダナン国際空港の税関分局は先頃、中国人観光客2人の手荷物から発見した地図2枚とガイドブック数十冊を没収した。
 6日付ベトナムメディアの報道を引用して環球時報(電子版)が伝えた。

 税関側は、これらの印刷物にはベトナムの領海主権を歪曲する内容が含まれており、同国の文物・出版物や輸入関連規定に違反していたためと説明。
 地図2枚には中越両国が領有権を主張する西沙諸島と南沙諸島が中国領として記載されていた。
 逆に、ガイドブックのベトナム観光地図には西沙諸島と長沙諸島が未記載だった。

 ベトナムの関連部門では、規定に従ってこれらの印刷物を没収するだけでなく、さらにガイドブックの中国語の内容をチェックした上で、適当な処罰を検討しているという。
 今年3月~5月にはニンビン省とダナン市で大量の中国製地球儀やガイドブック、児童の教科書を押収、台湾製のノート480冊や卓上カレンダーも没収されている。

 ベトナムではこれらの“非合法出版物”を押収すると同時に、主権の宣伝を強化している。
 7月上旬には「ベトナム領・西沙諸島と南沙諸島とその歴史的根拠」と題する資料展をベトナム軍事歴史博物館で開催。
 この展覧会は、8月に入ってもホーチミン市で開催中である。


 なにか、中国がかわいそうになるほどの嫌われようである。


朝鮮日報 記事入力 : 2013/08/10 09:33
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2013/08/10/2013081000472.html

東南アジア3カ国で日米中の外交戦

 日米中が東南アジアで「争奪戦」を展開している。
 中国はアジアの覇権のため、日米は中国の台頭を防ぐため、東南アジア国家を味方に付けようとしている。
 特にベトナム、フィリピン、ミャンマーが競争の舞台となっている。

 ベトナムと中国は1970年代、領土紛争で2回の戦争を経験した。
 しかし、今年6月にベトナムのチュオン・タン・サン国家主席が中国の習近平国家主席と会い、南シナ海問題の平和的解決で合意して以降、両国関係は急速に改善している。
 これに対し、オバマ米大統領は今年7月、サン主席を米国に招き、「包括的パートナーシップ関係」を構築し、年内に自由貿易協定(FTA)を締結交渉を終えることで合意した。

 一方、フィリピンと中国の関係はますます悪化している。
 フィリピンは最近、軍備拡充とともに、中国との領有権紛争を抱える南シナ海に面した都市に海軍・空軍基地を移転することを決めた。
 先月にはフィリピンの海岸で鉱物を含む砂を違法に採取したとして、中国人31人を一斉に逮捕した。
 中国も改良型弾道ミサイル護衛艦を南シナ海に追加配備するなど、圧力を強めている。
 米国と日本はフィリピンに素早く支援の手を差し伸べた。
 先月フィリピンを訪問した安倍晋三首相は、海洋巡視船10隻を支援すると表明した。
 米国は軍事支援を拡大する計画だ。

 ミャンマーはもともと中国と特別な関係にあった。
 しかし、ミャンマー政府が改革開放を進めて以降、日米と急速に接近し、日米中が争う場となった。
 オバマ大統領は昨年11月、現職の米大統領としては初めてミャンマーを訪問した。
 それに続き、今年5月にはテイン・セイン大統領をワシントンに招いた。
 ミャンマーに対するさまざまな制裁も大半が解除された。
 日本もカネでミャンマーを攻略した。
 安倍首相は今年5月、ミャンマーに対する910億円の経済支援を約束した。
 中国は先月、ミャンマーとの総延長793キロメートルのガスパイプラインの建設工事を終え、パイプライン沿いに学校45カ所、病院24カ所を建てた。

 北京の外交筋は
 「日米は中国を包囲するため、
 中国は太平洋に進出するため、東南アジア各地で競争している
と指摘した。


 日米は「中国包囲網」を、中国は「フィリピン包囲網」を、それぞれ硬直しようとしているということであろうか。




減速する成長、そして増強される軍備


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